よっくる

ゴジラ-1.0のよっくるのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.9
控えめに言ってすごく良かった。
この時代に核兵器としてのゴジラと敗戦国としての日本を描いたことを称賛したい。
映画では基本的に大人がまともなので私の心が助かった。終戦がもう少し遅かったら俺も活躍できた的なイキり青年をしっかりと叱っていて助かった。言ってやれ。

最後のシーンはいろいろ考察のしようがあるが、とりあえずひとつ言えることは戦争は紙芝居のようにいきなりハイおしまいで終わらないということ。
生き延びた後でずっと付きまとう地獄があるエンドがとても良かった。

放射能やPTSDって死ぬまで終わらないので、実際に戦争を知る人がいなくなったあと、我々はどのように戦争と向き合うのか。
何を意味するのかに考えを巡らせる良い機会になっただろう。

いやでもシン・ゴジラと比較されることがわかっていただろうが、覚悟のある作品だった。本当に良かった。
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