よっくる

ノイズのよっくるのネタバレレビュー・内容・結末

ノイズ(2022年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

神木くんの大ファンなので鑑賞。
一言でいうと可もなく不可もなく。悪くはないけど良くもない。
それなりに緊張感はあったが、せっかく永瀬正敏なのに県警なのにそこまで優秀そうではなく、ストーリーも中盤ちょいだらけてしまった感。ラストもそんなにビックリしなかった。

あとね、島にリアリティ感じなかった。
よくある日本のムラっぽい描写が薄かった気がする。平和で犯罪がないと言いながらもっとパワハラセクハラモラハラが横行しててくれないと、“島の救世主”といってもてはやされている気持ち悪さが出ないと思う。あんまり気持ち悪いと島出てっちゃうか笑
飲み会のシーンとか過去シーンとかで大人の気味悪さも描いていれば、もう少し重厚感とか果実の腐ったウエッって感じのムラ感が出て、黒木華の「島を出たい」気持ちに感情移入できたのにな。
普通に両親いなくなった子どもたちを村の人が育てましたって感じで、お世話になった方にウエイトがあり、島という舞台もやや消化不良ぎみだった。

それに、藤原竜也、松山ケンイチ、神木隆之介、余貴美子、榎本明、永瀬正敏、黒木華あたりが出ていると考えると正直めちゃくちゃ物足りない。
漫画なら許される次回どうなる!?ハチャメチャ展開で、1本の映画として見るとギャグって思う場面がちらほら。終始流れていたクラシックもうまく作用していたとは思えない。

良かったところは豪華な俳優を観たぞ~という満足感かな。
余貴美子さんも榎本明さんも本当に良い俳優さんだなと思う。いると場に緊張感走る。声や仕草や態度などすべての演技の完成度が高い。
松ケンも相変わらずの眼力。本当にかっこいい。
神木くんは“新米”の演技(演技というよりこちらのイメージ)がかわいい。「かさぶた」になろうとする健気さには何とも胸がつまる思いだった。警官なわけだからもっと権力使って隠蔽工作してほしかった。

それから、藤原竜也の舞台的な熱い演技力を活かして巌窟王してくれたら、わたしはもう少し高く評価しただろう。
みんな藤原竜也と松山ケンイチの舌戦or肉弾戦が見たかったはず(だよね?)。
よっくる

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