山崎貴が撮ってるんだし、面白いわけがないと思ってみたら
本当に面白くなかった。
まったくリアリティがない。
どのシーン、どの演技も一義的に作られたモノを
スタッフや照明が映り込まないように撮ってるんだなぁ
としか感じなかった。
この物語の一番ひどいのは、絶望がないというところ。
救いようのない怪獣の襲来に実戦経験のない
逃げ腰の逃亡兵(神木君)しか頼りにならないという世界は
いくら平和ボケした現日本でも反対派が大半を占めると思う。
神木君をキャスティングしてしまったせいで
この子しか頼れる主人公キャラはいないんです。
どうか、皆さんで応援してあげてください。
と、テロップで補足してくれればまだ、感情的には許せる。
そのうえで、カスみたいな人間ドラマもヒドイ。
あのような状況下で低級な人間が集まったところで
希望はない。心は奮わない。
巨大怪獣を前にしてどっかでたまたま出会った
敗戦兵士1人が加わったところで
事態が好転するわけない。
これが本当に好転すると考えてるなら神木君は兵士ではない。
ただの夢想人だ。
そんな人間ドラマ部分ですら庵野版の方がはるかに楽しく見れる。
何が面白いのか一切分からなかった。