さよこ

ロスト・フライトのさよこのレビュー・感想・評価

ロスト・フライト(2022年製作の映画)
4.8
【機長のストイックさ囚人の有能さに痺れる⚡】
ジェラルド・バトラー目当てで鑑賞🫶

📞オープニング
家族と電話しているシーンから始まるのが良い。時間がない!急いでる!という場面で何故わざわざテレビ電話しているんだろうと思ったけど、このあとの展開にも繋がる主人公の価値観を端的に表していてとても良かった。何気ないシーンがのちに効いてくる演出はとても好き。

📞好きなシーン
臨時の特殊部隊の人の砲弾が、クルマをぶち抜く威力で格好良いーーーー!てなった。敵を視認できなくても繊細な勘所を頼りにぶち抜いて、的確に仕留めるの最高すぎる!思わず拍手しちゃった🤟

📞好きなセリフ
『ありがとう』『頼りにしてる』
『彼らを守ってやってくれ』

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⚠️この先、ネタバレあります⚠️
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📞プライオリティ
主人公のプライオリティはとても明確で、今までの生活では娘が第一、緊急事態になったら乗客の命が第一、と絶対的なプライオリティが臨機応変に変化していくのは主人公の生命力の高さというか、タフさを表していてとても良かった。あの場面で娘のことを持ち出されても揺るがない信念。一度決めたプライオリティは、何としてでも遵守しようとする姿に圧倒された。過剰なまでのエッセンシャル思考。最強👍

📞主人公の原動力
誰かを守ることが彼の原動力であり、強さ。もしかしたら妻を亡くしたことへの自責のねんというか、何かしらの後悔があるのかもしれない。そして大切な人を亡くした悲しみを知っているからこそ『乗客たちにも家族がいる』という台詞に繋がるんだろう。自分の無力さを思い知るのに、二度目はないぞと固い意思を感じる。

📞囚人の強さ
思い返せば主人公が最初に建物のなかで襲われていたときも、階下で格闘の音はしなかったから、あのシーンと同じく、音も立てずにス…と倒したんだろうな。やっぱ本職の人は強いな。

📞主人公の葛藤
機長が初戦で戦ったとき、ちゃんと眼球と頸動脈の圧迫を攻めてて、分かってるなって感じ。強いくせに人を倒したことへの罪悪感を感じてる姿はなんか哀しきモンスター感があった。

📞ボスの右腕
ボスから飛行機見てこいって言われたのに、その目的を理解してなくて、乗客たちの人数を答えられないあたりがあまり賢さのない部下って感じで、この集団の知性の程度と、伴い残虐性を同時に感じた。何しに飛行機見に行かせたんだ!て怒鳴らないボスも心広いよね。

📞その他、いろいろ
・不時着のシーン、怖かった…
・命を預かる仕事なのに上の判断がふるふわ
・緊急対策本部のおじさん格好良い
・元軍人より、元傭兵のほうがしっくりくる
・ためらいなく首をス…て切るのゾワっとした
・コールセンターの人ぉぉおお!!!
・悲しみをぐっとこらえて役割を全うするCA
・特殊部隊に指示出しする機長が格好良い。
・速さ×時間=距離!算数で習ったやつ!
・母国に戻ることだけが仕合せじゃない。どの場所で生きていくかは自分次第。彼に幸あれ。

最後まで緊張感があって楽しかった!
さよこ

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