ジェラルド・バトラーと『ルーク・ケイジ』でおなじみマイク・コルターのバディものかと思いきや、ラストシーンで飛行機こそが真の相棒なのだと気づいた。どうりでマイク・コルターとの距離感があっさりしている。
パイロットと機体。
俺たちはいつでも二つで一つ。
どちらも生きて帰らにゃならねぇ家(空港)がある。
飛行機に守られ、飛行機を乗りこなし、飛行機で勝つ!
107分間の限られたランニングタイムの中での時間配分も見事。アクション映画にありがちな間延びした心理描写や(作り手が半ば義務感でしぶしぶやってない?とたまに思う)登場人物の相関説明を最低限に抑え、その分飛行シーンと銃撃戦に予算も時間もぶち込んでるのがなんとも男前。「雷くらいで電気系統全部落ちねーだろ」というツッコミすらジェジェカプ(ジェラルド✕ジェット機)のブロマンスには野暮というもの。
原題"Plane"の名に恥じない飛行機激推し映画でした。