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ロスト・フライトのtjrのレビュー・感想・評価

ロスト・フライト(2022年製作の映画)
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隠れた良作「ブラッド・ファーザー」のジャン=フランソワ・リシェ監督作。
「ブラッド・ファーザー」はメル・ギブソンにおんぶに抱っこかと思いきや、娘役のエリン・モリアーティとのキュートさが素晴らしいスパイスになっていた。
今作ではジェラルド・バトラーのド定番“THE・正義漢”を全面に押し出しつつ、生き延びるためにそれぞれが出来ることをやり切るという潔さが際立っていた。

殺人犯を乗せた飛行機が不時着した場所は、武装組織の本拠地だった…
このシンプルながらめちゃくちゃワクワクするアイデアを、緊張感を途切れさせず描き切った隠れた良作。

ずっと緊張感持続してるな、いつからだ?と考えていて、武装組織との接触の前に不時着、の前に墜落の危機、の前に急遽殺人犯移送…と遡っていくと、ジェラルド・バトラー初登場時からフライトに遅れそうで走ってた。笑
作品のコンセプトとして“緊張感”を念頭に置いているであろうことを確信した。

バディを組むことになる殺人犯をあえて深掘りしていないのもスッキリしていて良い。
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