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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)のFrengersのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 黒の組織ものでありながら、ラブコメとアクションをバランス良く取り入れ、更に現行社会におけるリレーションシップの問題を上手く織り込んだ脚本はなかなか。これからを生きる子供に向けて作られているのがやっぱり面白くて、如何にご都合主義まみれの話でも熱くなる。特に『名探偵コナン』のようなキャラの時が止まった「終わらない日常」を軸にした国民的作品が、(灰原の台詞宜しく)変わろうとしてるのはとても良いことだと思う。

 映像としては非常にシステマティックで淡白。アクション、会話関わらず、2~3秒で替わるカットと長回しになるCGカットで構成される。状況・場所を示すロングショットはほぼチラ見せ程度。それゆえ物語が動いてもあまり引き込まれなかった。前半の顔のアップの多さは気になった。

今回初めてIMAXで見てみたけど、普通の劇場(できれば新しいところ)で大丈夫だと思います。前作の方が遥かに好きだが灰原哀ファンとしては5点満点。
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