える

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)のえるのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

数年ぶりコナン

断片的に、それぞれのキャラのPVとして観る分には多少熱くなる部分もあったが、一本の映画として…と考えるとちょっと微妙

まず人類全員頭がバグってるコナン時空に見慣れていただく時間からスタート。たまたま船に間違えて乗ってしまったと主張する小学生に、地図にも載せない最重要国家機密施設を親切に案内する、到底我々の理解を超えたギャグシーン。
さっきまで寝てたのに誰からの説明もなく哀ちゃんが悪い奴らに攫われているのを察知してホテルのベランダ(2,3階?)から駐車場の車のボンネットにバク宙しながら降下してきて、武器を持ってるかもしれないのに徒手空拳で攻撃を始める戦闘ロボットランネエチャン。
日欧全土の監視カメラから人権という人権を奪い去る凶悪情報収集システムの癖にバックドア作り放題、映像改竄し放題、遠隔操作し放題、セキュリティガバガバすぎてこれ請け負ったシステム屋は訴訟で立ち直れないぐらい賠償金払うんやろうなという胃痛案件。ウイルス感染したらすぐさま外部ネットワークから切断しないとこうなっちゃうよという情報セキュリティ教材だったのかもしれない。
そしてジンニキにポンコツエピソードをこれ以上増やさないであげてくれ。
一方でRUMもRUMでポンコツすぎる。キュラソーの一件から何も学習してない。ナンバー2である自分の座をジンが狙ってるの当然理解してるはず。なら、なんでジンの一座の作戦に自分の右腕とも言える重要な人間をたった一人で送り込むのか。その結果どっちも殺されて両腕失っとるやないか!普通に考えても、右腕と呼ばれるほど大事な自分の仲間を、自分のタマ狙ってる男の下へ送るんなら、ジンがピンガを裏切りそうになったら阻止できるか報復できるかするように自分の息のかかった人間をいっぱい用意するだろ。1億天文単位譲ってまさかジンはそんなことしないと思ってたとしても、キュラソーの件でジンはそういう男だって分かっただろ。なんで全く同じ要領で自分の腹心2回も殺されとん?この脳みそでどうやってナンバー2になれるん?
etc...

ツッコミどころに関しては枚挙に暇が無いのでこれぐらいにしておく

やっぱコナンにはミステリーを求めてるんだよ!謎解きを求めてるんだよ!
劇場版だからこその壮大なスケールの謎が氷解するカタルシス
本作にはそれが無い
える

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