不死身のKOKI

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)の不死身のKOKIのレビュー・感想・評価

3.8
超久しぶりのコナン映画。

最後にコナン映画をちゃんと見たのはもう8年ほど昔。当時はまだ子供目線ということもあり、テンプレのようなお約束展開と意味深なようで中身がスッカスカな推理劇等を純粋に楽しめていたのだが、そこそこ歳を重ねてくると、それら全てがどうも安っぽく感じられてしまい、この映画にわざわざ時間と金を掛けてまで見る価値はあるのかな?と感じてしまっていた…

しかし、コナン映画を毎年観に行く無類のリピーターである姉に、『コナン映画はその「ありえない」や「バカバカしい」を笑って楽しむものだ』と教えられ、いざ視点を変えて見てみれば、これがどうしてか面白い。

殺人現場に何食わぬ顔して混ざりこむ小学生に対し誰も違和感を覚えていない大人たちに、構成員の大半が主人公サイドで固められていて、もうほとんど詰み状態な黒の組織。空手の新しい可能性を毎回示してくれる角頭のヒロイン。なるほど、「これはもうそういうコメディなんだな」と悟ってからはもう千鳥の「相席食堂」感覚で見てしまい、何度心の中の「ちょっと待てぃ!!ボタン」を押したか分からない。

今年もまた新作が公開されているコナン映画だが、予告を見る限りだとベジータ声の高校生が、これまた怪盗(笑)に向かって日本刀で斬りかかってくるという、もうどっちが犯罪者か分からなくなる奇妙な画ヅラが展開されていて、一体今度はどんな「ちょっと待てぃ!!」な展開を見せてくれるのかと期待が高まる…快作。
不死身のKOKI

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