このレビューはネタバレを含みます
自分の状況・状態によって見え方が変わる気がした。100%映画に集中ではなく80%観ながら描写や状況によって自分もこんなことがあったなとか、また、直接関係ない点でも過去にこんな失態をしてしまった、失言をしてしまったなどと思わせるような追い込み感があった。エンディング後の明転で自分も含め9割の観客がだんまり座り込んでいた。
ネタバレを見て自分も感じたことは、周りからの情報や、一つ一つ切り取ってそこだけしか見ないで物事を判断するべきでは無いと強く思った。
怪物は星川君以外だと思う。切り取った情報を鵜呑みにする母親と堀先生も隠蔽する先生方も息子を見ていない星川君の父親も嘘をついてしまった麦野君でさえ。
セリフとしては校長の「誰かにしか手に入らないものは幸せとは言わない。誰でも手に入るものを幸せという」「しょうもないしょうもない」と、星川君の最後の「生まれ変わっても何も無い」が印象的。