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怪物のTENのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

母子家庭の湊、なんだか様子がおかしい
母は、湊が学校で何かあると思い学校に言いに行く
母親目線でのストーリーが展開する
その後は、保利先生目線でのストーリーに変わる
同じ場面が、目線が変わると状況がガラリと変わる
その後は、子ども(湊)目線でのストーリーへと続く
真相は?それぞれの本当の思いを知らないと自分の思うように(見えるように)しか、思えない(見えない)
そうだったのか~と、次々に本当のことがわかってくる
それも、観客の捉え方で思いは変わるのかもしれない
途中途中の風景も撮りたい場所や状況を取り入れたのかな?と思うところもあった
列車が走る橋、緑が生い茂る森、湖が見渡せるカラフルな遊具、廃車になった列車、列車が横倒しになっている窓を土砂をかき分け雨が降ってくるシーン、校舎も吹き抜けの階段になっていて変わっているなと思った

「怪物だーれだ!」誰もが怪物になってしまう、誰かが誰かの怪物に・・・子どもは言い方一つで教師の怪物に、ペアレントモンスターになっていた子どもを心配する母親、子どもを虐待する親など、全部を知りながらもう一度観たいと思わせる映画だなと思った

最後の子どもたち2人も、生きていて明るい未来を見つめているのか?死んでしまって夢の中なのか?・・・観た人で、思いは違ってくるのだろうな

是枝裕和監督、坂元裕二脚本もいいけど、ラストで坂本龍一の音楽が、ガツーンときた

公開2日目
観客:50人くらい
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