“心の多様性”
是枝作品とあまり相性のよくない自分が本作を鑑賞した理由は脚本が坂元裕二だったから
彼のドラマ『それでも、生きてゆく』『Woman』は大好きな作品
(どちらも満島ひかりが出ているからという説はありますがw)
そんな彼が是枝裕和とタッグを組んで素晴らしい作品を観せてくれました
ドラマであれば1クール約10時間かけて描ける物語を約2時間に濃縮した是枝監督の演出も見事としか言いようがありません
これを実現できたのも、是枝組、坂元組の実力派俳優陣の集結があってこそ
本作は観客に徹底的に考えることを求めます
それは答えをすぐに求めたがる最近の風潮への問題提起かもしれません
そこには何が正しく何が間違っているのか、何が正義で何が悪なのか、答えは一つという前提で考えることへの危険性もはらんでいるような気がします
本作には一見矛盾を感じさせるような、あるいは理解に苦しむような演出があるのも事実ですが、それさえも観客に考えることを求める為のあえての演出ではないかと感じてしまいました
そして徹底的に考えるその先になければならないのは希望であり、明るい未来だということもこの作品は教えてくれます
さらにそこに必要だったのが教授の劇伴
限られた時間を意識してからの彼の活動も私達に考えることを求めるものでした
本作はそんな全てのベクトルが同じ方向に向かった奇跡的な作品だと思います
さて、あなたは何を感じ、何を考えた(考える)でしょうか?
そのことについて、誰かと話し合うこともとても重要なような気がします
そのことが真(心)の“多様性”を認めることにつながるハズ
p.s.
Chat GPTに本作のシナリオと映像情報をインプットして「怪物だ〜れだ?」と質問したらどんな答えが帰ってくるのか🤔
とても興味があります😄