怪物のヤングコーンのネタバレレビュー・内容・結末

誰しもが誰かの怪物になる可能性があるし、誰かにとっての誰かは怪物と感じてしまう事もある。
凄く余韻の残る作品でした。

それぞれの視点から観て、それぞれに感情移入してしまい、ずっと苦しかった、、、

話が進むにつれて点と点が繋がっていって、鳥肌が立つと同時に、あぁ、でもこの人はこうでこうだから、、と感情が忙しいのが凄い。
車から降りた所と管楽器の音が特に、、、

最初にお母さんを持ってきたのも、惹き込まれやすい点だった気がする。

大人たちも勿論だけど、小学生という身も心も成長過程な彼らにとって、言えないし、どうしようもなくて、でもどうにかしたくてという感情描写が凄くリアルで1番苦しかった。

どうしようも出来ない現状から生まれ変わりたいっていう気持ちからの最後、「そういうんじゃないと思う」的な台詞がめちゃくちゃに刺さりました。
どういう終わり方するんだろうなと思ってたけど、変に綺麗にまとめるとかではなく、この余韻が残りまくる感じ、観た人に考えさせてくれる感じ、さすが是枝監督だなあと。