このレビューはネタバレを含みます
人は見たいものしか見ないし、そもそも見えるものは人によって違うし、そういった状態に対して無自覚ということか。日頃から気にしているテーマなだけにインパクトは受けなかったが、こういうテーマを想起させる作品が作られるのは喜ばしい。人とのギャップはこうやって自然とできるし、ギャップを縮めるために対話が必要なんだと思っている(だから濱口監督の作品が好きだ)。
教員たちの態度はあまりにも…って思ったが、母親視点ではああいう印象を受けたということかな。でも飴なめてたしなあ…。
中盤からは答え合わせというか種明かしというか…なんか説明的だなあー。ただLGBTQの描き方はほんのりとしていてそこは良かった。最近はLGBTQががっつり描かれている作品ばかりで却って違和感があるし、それって本当にLGBTQの尊重なの?って思っていたので。
彼らは死んでしまったんだろうか。立入禁止の柵が取り払われているということは、タブーと思い込んでいた状態から自由になったということだろうか。