怪物の黒蜜きな子のネタバレレビュー・内容・結末

最初のシーンでの母親視点から周りを見る第一印象（色眼鏡）つけてみるとちゃんとみんなが悪に見えてすごかった。
誰もキャラクターとして心情を話していないのにキャラクターが何を考えているかは痛いほどわかる。そして同時に安堵した。この世界は純粋に「理由無く人を傷つけたい」と思って傷つけている人はいない。「傷付きたくない」という思いがぶつかり合ってみんな傷ついているんだ。だから簡単に事情を知らない人間に自分の価値観を押し付けちゃいけない。それをホントの意味で理解することが尊重で、愛なんだ。

怪物は誰の心の中にも存在する。
最初に、担任の先生に向かう腹立たしさはまさしくそれだった。

その怪物と仲良くなって大人しくさせていく努力を一人一人がしていかないとこんなことになっちゃうよ。
ってことだと思った。
小学校5年生ともなれば大人と同じようにものを考えられる歳だよね。
序盤の水筒届けるシーン。
「子供の頃の話でしょ」「子供じゃない（独り言）」ってセリフがあったけど、印象的だったな。