怪物のcのネタバレレビュー・内容・結末

構成と役者の演技力にひたすら引き込まれた。

表面的なことばかりで、中身を知ろうとしない大人たち。映画をみている観客も同様に、都合の良いようにスクリーンを捉えているのだと感じた。
保利先生時点は”とても普通の善人”のように感じられるが、彼女が去った後にドアスコープを覗いたり、突拍子もなく作文の添削を始めたり、台風の中わざわざ麦野の家に行ったり…振り返ってみると先生の行動には違和感が多かった。
「あの状況で飴を食べるか？」”普通”を自分のものさしで考えたらそう感じるだろう。

また万引き家族同様、血縁という繋がりが必ずしも正ではないというメッセージ性を感じる作品だった。