松井

怪物の松井のネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

点と点が繋がり一本の線に繋がるストーリー展開が面白い。LGBTが悪であるような思い込みで麦野湊がついてしまったウソが大人たちの人生を狂わせる。

星川が真のいじめ役なのかなと思ったけど違った。放火の犯人は星川なのだろうか、チャッカマンを所有していたのと夜中2時まで起きていたアリバイ的な理由から視聴者にそう思わせるミスリードにも思えなくもない。また少し気付きにくいが麦野湊のとなりの席の女の子が麦野に好意を抱いていたのもストーリーの膨らみとして良かった。音楽室に星川と麦野を行かせ、BLの証拠を目撃したかった。なので音楽室の外にいて手を洗っていた。


誰が怪物を産み出したのか……深い考察をすることで作品の深みを楽しめる傑作だった。


作文の上段に……
むぎのみなと、ほしかわよりと書いてあったけど鏡文字が使われていたがもしかしてすきと書いてあり保利はLGBTに気付いたのではないだろうか。だから麦野湊の自宅に行き、先生間違っていたと大声で叫んでいたんじゃないのかな。なんてね…出来すぎかな。


そして校長は孫をひいたのだろうか。スーパーで子どもの足を引っかけるシーンを見ると校長がひいたように思えるがいかがだろうか。別の視点でみると孫が亡くなった嫉妬心からの行動なのか。子ども嫌いな人が小学校で働くのだろうか。認知症の夫に罪を擦り付けたと解釈した。


最後に二人は亡くなったのだろうか、天国で解放され、自分らしく生きる。列車の柵がなくなり行き止まりがなくなったのは台風の強風で吹き飛ばされたと考えるのは無理がある気がする。しかし、亡くならないと二人は幸せになれない世の中は残酷でしかないな。星川がタートルネックや長袖で隠していた父親への虐待のキズ……ラストシーンで半袖になり解放されて泣けてくる。


あと、星川依里って名前……女の子みたいに感じるのは気のせいだろうか。
松井

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