大好きな坂元裕二が脚本ということで鑑賞。
人間は他面的な生き物で、誰もが心に怪物を飼っているっていう感じ。
仕事後レイトショーで観たから疲れて途中寝るかもと心配したけど、そんなことまったくなく最初から最後まで引きこまれっぱなしだった。
ストーリーも映像も劇伴もどれも素晴らしい。
傾けたグラスから麦茶が溢れそうで溢れないシーンとか、泥の被った窓に雨が打ち付けるのをバスの中から撮ったシーンとか、その感情とか状況をすごくうつくしい映像で表現していて感動した。
エンドロールに流れるピアノがあまりに美しくて感動していたら坂本龍一だったことに途中で気づく。さすが教授…。
名俳優たちはもちろん、なにより子役ふたりが魅力的で輝いてる。
観るのにパワーがいるから覚悟を決める必要はあるけど、もう一度劇場で観たい。