ポニョ

怪物のポニョのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

開始15分くらいで死のうかと思った。

子どもの無垢さや残酷さや繊細さや逞しさや大人っぽさが鮮やかだった。

小学生の頃はのび太やカツオが物凄く大人っぽく見えて、国語の教科書の主人公やドラマに出てくる子どもが子どもっぽく見えた。みたいなのを思い出した。この映画の湊くんと星川くんは本当に年相応の11歳に見えたのだけど、それは私が大人に近くなったからなのかな…それともキャストと監督が凄いのか(キャストと監督がすごい)

私は小学生のとき、何故かよく発達ぎみの子に懐かれた。先生が「べったりくっつくのやめなさい」と私を気遣って指導していたこともあった。懐かれて、最終的に嫌われるというか、避けられるようになることが多かった。〇〇菌と言われている時よりも、傷ついた顔をされることがあった。私には人権意識も優しさも特に無くて、ただ無関心に接していたんだと思う。そういうのを、思い出した。

(棒キャンディー、金魚掬い、恋人から言われた通り、「飴でも食べて、落ち着く」など)保利先生は子どもの部分を多めに持ち合わせたまま大人になった人で、子どもは堀先生のことを、子どものルールを適用させてもいい相手(残酷なこと言ってもいい対象)だと思っていたんだと思う。子どもの世界と大人の世界の両方にいる鈍感な人。危なっかしいけど、素敵な人。舐められてる、と言われればその通りなのかもしれないのだけど。飴だけに🍬
おこがましいけど、私が教員になったらこのタイプだと思った。
というか教職じゃないこの年代の、知的好奇心の高い普通の男の人ってこういう感じかもな…主語でかいか。

子どもの世界を周りより早く抜けかけてる子なのかなと思った、湊くん。

だれかが持てる幸せなんて幸せじゃない、だれでも持てる幸せが幸せなんだっていうやつ、
えぐいな…だれでも持てる幸せなんてあるのだろうか。

木の実をとっているときに、電車が通ったやつ、あれ何だったんだろう。

LD、ADHD、ギフテッド、みたいな感じか。ニーチェ感じた…すぐニーチェとか言う💢

道徳が生まれる前の世界(学級)に価値転換が起きて(生まれ変わり)、僧侶階級の人たち(湊と星川を手放しに肯定する善良な視聴者)が群がる感じ。

湊と星川を手放しに肯定する善良な視聴者
この映画みて学校なんてクソだ!大人はクソだ!多様性!!と言う人たち

ジェンダー、セクシュアリティの話がちょくちょく出てくるけど、それに食いつかせたいわけではないような気がする。
(追記:クィア賞?の作品だって知らなかった。)

視点によって簡単に感情が二転三転する、私たちが怪物なのかもしれないナ〜

対岸の火事がどんどん近づいてくるやつ、すごいな〜

卒論のモチベが上がったから良かった。
ポニョ

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