これは流石だなと思わせる作品だった。
脚本賞を取ったのが理解できる！是枝監督と坂本裕二さん、それに川村さんまで入ったことがこの傑作を生みだしたと言えるでしょう。
色んな問題がてんこ盛りなのに、最終的には2人の心にクローズアップされるので「一緒に自由にはばたけ！！」って気持ちに落ち着く。
コメディのような学校や校長の対応
虐待なんだけど何も感じていない父親
それも全て観るものが一点だけしか見ていないから皆同じ感想を持つ。
でも角度を変えればそれぞれの生き様や考えが隠れていて複雑にもなるし真実が見えてくる。
つまり人間の視覚こそが「怪物」なんだとも取れる。
怪物だーれだはカードゲームだったんだけど、子供たちにとって自分達以外はみんな怪物だったのかもしれないね。
「思い込み」の怖さを突き付けられる。
人を思う心ほど「純粋」なものはないだけに、大人の勝手さが痛い。
2人の子役も上手い！もちろん安藤サクラさんも！田中裕子さんもね！
最後の草の中を駆け抜けるシーンは捉え方が分かれるかもしれない。
そこも含めて良い作品でした！
