台風飯店

怪物の台風飯店のネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

みんな怪物で、誰も怪物じゃない。


こういうのめっちゃ好み。
最高ポイント
1、構成。3つの視点で見方がガラッと変わる。最初は怪物探ししてたけど、そんなことじゃなかった。その中での綺麗な伏線回収が気持ちいい。どんでん返しみたいだけど、ただ主観が変わってるだけなのがいい。
2、俳優。大人俳優陣に不安はなかったけど、子役の子の演技にビビった。
3、音楽。坂本さんほんとに神。感情を自然に揺さぶられる。
4、問題提起。ジェンダーやいじめなどセンシティブな問題を考えさせられる。
5、考察要素。見終わったあとに深く考えさせられる空白みたいなのがある作品どストライク。
6、ロケ地。見たことある諏訪で個人的に嬉しい。

ラストについて:生まれ変わりについての発言などから2人は死んでしまったのだと思う。ある種の社会(怪物)からの解放かな。あと、誰にでもある幸せ=死?

言えることは、決めつけやステレオタイプはダメ。誰もが加害者にも被害者にもなれる。

《流れごと好きなシーン》
「接触した」母親視点と先生視点でこんなにも見方が変わるのおもろい。
いじめ騒動シーン。無邪気な子供のいじめが見ててきつい。
ジェンダーバイアスシーン。「お母さんになりたい」や組体操シーン、男らしく発言、普通の家族発言とか胸が苦しくなった。
「話しかけないで」
いじめをドッキリって言うシーン。
伏線回収シーン。(散髪、片方の靴、怪我、チャッカマン、泥水筒、トンネル)
秘密基地でいい感じになって拒否するシーン。
「お父さんみたいになれない」
虐待シーン。
ラスト走り出すシーン。
台風飯店

台風飯店