このレビューはネタバレを含みます
完成披露試写会に行って一足早く見ることができたのですが、感想アップ完了してなかった!正直微妙だった!
是枝監督も坂元裕二さんも2人ともメッチャ大好きだし、良かったは良かったんだけど、うーんだった。しかも評価されてるし、これってなかなか低評価にしにくい作品だなって思うんだよね。でも「絶賛」はできないかも。言葉にしにくい違和感がある。
画面のいたるところで、是枝監督と坂元さんの才能がチラついて、それぞれの捉えてる世界の住人が一緒じゃないような、うまく噛み合ってないような、ちぐはぐな感じがした。坂元裕二のファンタジーさ、コントみたいなコミカルさが邪魔のように思ったところもあるし、逆に是枝監督のリアルさが合ってないようにも思えて。物語の中で視点が切り替わるのも相まって、ふたりの作品をパッチワークにして同時進行で見ているような感覚で、なかなか物語自体に入り込めなかった。集中できなかった。
ラストのカットも捉え方はお任せしますって感じに思えた。あれは現実世界なの?天国ってことなの?黒い土に星空みたいな雨。世界がひっくり返ったの?
自分以外の人間のこと、切り取って想像して勘違いして思いやって間違えて、でも人の全部はわからない。人間は思っているよりも唯一無二で複雑に出来てる。でも切り取ってでしか社会の中では生きていけないし。
先生が、なんでそこ飴をなめるんだ?って全然理解できなかったけど、彼女との、少し黙って(飴を食べさせる)のシーンみて、余計なことを言わないように飴を自ら舐めた、ってわかってよかった。けど、にしても、先生の描き方(見え方)が全く別人すぎて、やりすぎかもって思った。
水筒の謎もわかって、すごくよかった。水筒洗って砂が出てきたら、いじめられてるんじゃ?って母親が思うの当然だし。子供にこんな優しさがあるなんて、親は思っても見ないよなあ。
期待しすぎた自分に責任があるんだけど、あまりにも微妙で、うーん、でした。
披露試写なので是枝さん坂元さん、主要キャスト揃っていて豪華でした。黒川くんは天然なのか緊張だったのか、とにかくひとつひとつの発言に笑いが起きていて、すごく魅力的な少年でした。柊木くんはとてもしっかりしていて神木くん的な空気を感じた。youtubeで見れると思うんで見てください。