このレビューはネタバレを含みます
以前から気になっていて劇場公開に行けず配信にて鑑賞。
毎回、いろんな家族の機微を作品にしている是枝監督ですが、今回も「家族」がテーマではありながらも、学校や同級生など絡む要素が多いのと、それぞれの状況から見るというのは新鮮でした。
話の進み方については脚本の坂本裕二さんっぽい気もして、2人がタッグを組むとこうなるか〜！としっかり食らってしまい…。
あっという間の2時間でした。
初めは堀先生めっちゃやばい奴やん、ってなっていたけど、徐々にそういう単純な話ではないことが分かってくる。
すぐにこの人はこうだと言うことはできるけど、それは本質ではなくて。
「分かってない」ことから来る偏見こそ「怪物」なのであり、それは誰もがなり得る。
他人事ではない内容にギクリとしながらも引き込まれました。
また、キャストも豪華だし（東京03の角田さんには「この中におるんかい！」と笑ってしまったけど。でも違和感あんまり無いのもすごい）、子役の子たちも演技に違和感が無いし、それがまたリアルさを生んでて引き込まれる要因でもあるなと思いました。
みなとくん役、よりくん役の2人は今後が楽しみです。
それと、ラストに坂本龍一のaquaで締めるのも痺れました…
数ある教授の作品の中でこの曲をチョイスしたのはすごい。ベストマッチすぎる。
先日ちょうど一周忌追悼番組をNHKでしていたのを見たこともあってグッときました。
ラストのフワッとさせる感じも坂本裕二さんっぽいのかな〜
しばらく噛みしめたい作品です。
