このレビューはネタバレを含みます
すごかった。
面白かったけど何度も見たくは無いな。
火事の真相は、星川が火を付けたと思われる。
豚の脳は星川の父親が星川に言ったこと。
校長先生は、孫をひいてないと思う(これは事実かどうかの描写がない)
映画内での伝聞は全部嘘判定する。
見たものが全てと捉えるが、どう捉えるかも、視点によって異なってくる。
最初の安藤サクラの場合、息子の様子がおかしい、いじめにあってる?担任になにかされてる?先生達は信用できない、と観客も引っ張られるが、校長先生への詰め方を見て、安藤サクラも怪物だなと感じた。スーパーでの目撃も、安藤サクラの偏見によってそう見えた可能性が無くもないので保留。映画内でこれは幻想パートです、みたいなのは無いが、なんかこれおかしくね?というところがある。
それが保利先生と彼女のシーン。表情や仕草は親密なんだが、笑顔が怖いとか会話の内容が不穏。保利先生にはそう見えている、とも捉えられる。
保利先生は星川へのいじめを関知しない。問題を起こす湊を把握してから、気づくが、浜口や蒲田の存在に気付かない。見たいものしか見ていない。誤植には気付くが、そんな先生が作文によって湊と星川が友人同士であると気付くのが幸いなのかなあ。作文の意味はわからなかった。
あと星川はディスレクシアだと思われる。鏡文字の多さと音読のつっかえ具合で。軽度かな?どの程度かわからないけど。
怪物だーれだゲームはイラストも必要だったのだろう。
父親の豚の脳発言はその障害についてだと思う。
猫を燃やしたのは供養の意味もあったけど、星川は父親を殺したかったのかなあ。
最後の校長先生はあわよくば死のうとして川に行ったのかなあと考える。
浜口か蒲田かわからんが、新聞配達所の子だとわかり、授業中、居眠りしていたのもその子かな?親が忙しくて構ってもらえないストレスとか。わからんけど。
メガネの子も何を消してるのかわからんがいつも必死に机の上で消してる。ストレスやばい。
木田さんはなんか耽美なイラストの本を読んでるので、湊の感情(同性愛)に気付いていたのかも。
星川はわからん。僕もそうなるよ、と言ってたが、湊と同じ気持ちなのか、湊に好かれて応えたいなのか。父親から性的虐待があったのかもわからん。最後、風呂で服がめくれて腰にアザがあった。痛そう。腕の火傷はタバコかな?
星川が靴のかかとを踏んでたのはサイズがあってないからかなあと考えた。父親が買ってくれない。ネグレクトかな。家は綺麗そうだったが。
てか、父親が平日の日が出てるうちに帰ってくるのどうなってるんだ。辞めたのか?
最後は銀河鉄道の夜。死んだのか、どうなのか。
湊は自分がゲイで、母親が望む女性を愛して子を持つ父親のようにはなれないと絶望して、死に付いて連想する。生まれ変わりについて何度か口にする。脳の検査を受けて異常が無いことにも絶望する。
湊は自分のことを怪物だと思ったのかもな。星川に髪を触られて気付いちゃって髪を切ったのかも。
星川自身は湊以外この世の人間みんな怪物だと思ってそう。父親も学校の先生も。
いろいろ考えられるが、明確な答えが呈示されないので、そこはちょっと疲れたな。
子供の自己の精神や身体の変化への戸惑いというものとして、あるあるだなあとは感じた。