ひびぬ

ミステリと言う勿れのひびぬのネタバレレビュー・内容・結末

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

セメント固まらないうちは。

はぁ〜!ずっと観たかったよ〜!!
劇場版のためにドラマを一から観直しました🧣

イヤミスというか、きれいなハッピーエンドではなかったので、好み分かれるのかな。
わたし的には整くんがまた観れたので満足🫶

まさかの天パが謎に絡んできたのがびっくり面白ポイントでした!
旦那氏は登場人物の名前が出てくる演出が好きだったらしく、それがなくて残念がっていた。(笑)
サントラがパワーアップしてた気がして、よかったな〜!

原作者はこのセメントの話が書きたかったんじゃないかなと思ってた、と菅田くんがインタビューで話してたから、どこでどう出てくるのだろう?と注目していた。
この広島編全編の大きなテーマのような気がした。
小さい頃から大人たちにいろいろな先入観を植え付けられて、そして大人になっていった登場人物が多かった。

特に車坂家(というか鬼の集いの御三家?)では、鬼の生き残りを消す、ということが正義であると育てられたからか、考えが歪んでいることに気づけていないことが怖かった。
一番怖くて心にずーんと来たのは、朝晴さんが、汐路ちゃんの父親を殺しに行くきっかけになったのは汐路ちゃんがいろいろ教えてくれたおかげ(所為)なんだよ、と、普通の顔をして汐路ちゃんに向けて話していたこと。
父親の死についてずっと考えてきた汐路ちゃんに感情移入して、ナイフで心臓えぐられるくらいに衝撃だった。
その言葉がどれほど相手にとって衝撃なのか、分かって言ってるの?!と。たぶんスクリーンに向かって怒りと恐怖の表情になってたと思う。
それだけ本当に松下さんの演技がナチュラルすぎて恐ろしすぎたということでもある。(『潜入捜査官 松下洸平』が頭にチラついたのは内緒🤫)
その言葉に、「聞かなくていい!!」とすぐに強く反発してくれた他3人の相続仲間の反応を見て少しほっとしたけれども。

整くんはよく、子どものことについて語っていて、大人は、子どものことをよく見て、よく気づいてあげる必要があるんだな、と戒めのように思うけど、大人でいると(記憶が薄れていくからか)子ども目線で考える力がなくなっていく、とも考えてしまうこの頃。
身近に小さい子どもがいたら、ちゃんと対応出来るようになるかな。
自分に都合がいいように接することが楽であることを知ってしまっているけど、楽してるばかりじゃいけないんだな〜。

あと怖かったのは、車坂と真壁のおじいさん2人組が、鬼の集いの脚本家(ダンディ坂野)を泥酔させて自殺に見せかけた回想シーンで、嫌がる脚本家にお酒をめちゃくちゃ飲ませているときに、2人ともなぜかすごい笑顔のように見えたこと。あのシーン、めちゃくちゃ怖かったのはわたしだけか…?!

弱くていい、弱いことを表に出していい世の中になるといいね。

続編希望しております。
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