うーん…ハマらなかったな…
基本スクリューボールコメディやロマコメラブコメは大好きなんだけれど、ちょっと途中で飽きてしまった。
「インサイドヘッド」「ソウルフルワールド」の系譜に連なる形而上学世界をビジュアル化してしまうというピクサー的アイデアなんだけど、今回は美術やエレメントを基にした演出もちょっと想像の範囲内だったし驚きが少なかった。
ダジャレ的な"エレメントギャグ"もちょっとダサいというか(それが味だといえばそれまでなんですけど)。
プロットも前述のピクサー作品が、「まさかそんな話なんだ…！？」という驚きと共に、最後は思っていなかった感動で心が揺り動かされた事に比較すると、ロマコメ的作劇に意外にストレート過ぎて物足りない。
移民2世の葛藤やイデオロギーや出自の違いと融和の可能性の物語に関しても、どこか牧歌的というか、「ズートピア」の様な鋭さや毒気に足らず手緩いと感じてしまった。
どうも、昨今のイスラエル支持を表明したディズニーへの個人的感情や、映画館鑑賞しなかった故の没入感の薄さが少なからず影響しているかもしれない。
悪い作品ではないけれど、期待のハードルは越えてくれなかった。
「ハーフオブイット」のリア・ルイスのボイスアクトは良かったと思う！
この人の少しハスキーな声色、イイ。
