韓国系アメリカ移民2世のピーター・ソーン監督自身の経験から作られているとのことで、火や水、風・土などの元素が暮らす街エレメントシティはアメリカ、水のエレメントは白人、火のエレメントはアジア系移民を表現。水のエレメントであるウェイド(若干、関根勤感がある)が火の玉を食べる場面は、実際にソーン監督の奥様が初めて韓国料理を食べた時のリアクションが元になっているとか。
親に反対される人種を超えた恋愛、そして親の店を継ぐのか/自分の可能性を試す旅に出るのかを巡る葛藤を描くというストーリーラインに新しさはなかった印象(オスカーノミネートも、さすがに受賞はなさそう)。ただ、とにかく水の表現が凄い。
水と火のラブシーン&クライマックスでは蒸発しちゃうか、火が消えちゃうかがスリリング且つロマンティックなわけだが、ここはテレパス同士の恋愛における身体接触を描いたSF小説『クロストーク』のラストシーンを思い出した。