aya

マイ・エレメントのayaのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ズートピアに加えて、現実社会にあることを抽象化してディズニーらしく要素の特性を活かしながら、ポップに明るく彩豊かに描いているのが印象的。

にらめっこが泣かせっこ(?)で、水の家族にとって、【涙】はまるで【笑い】のように他者と日常的にみんなでシェアされる感情で、その瞬間は幸せな瞬間にすら見えた。

ウェイドの家に行った時にウェイドが濡れないように配慮があって、水だらけで危険なはずの環境にもいることができた。生まれ持った特性とは真逆の特性が優位な社会で共存はできないという価値観やその価値観で作られた社会は変えられないというのも思い込みなのかもしれない。相手の特性を理解した少しの配慮で変えられることもきっとある。

ウェイドの家族がエンバーの個性や強みを見つけ出してくれたり、ウェイドがエンバーに本当の気持ちを素直に伝えることを後押ししてくれたりした結果として、エンバーは自分の気持ちに気付き出自にとらわれず新しい一歩を踏み出すことができた。同質なもの同士のコミュニティの中で生きていたらそれに気づくこともなかった。人種や生まれ持ったものの違いを超えて他者と関わることで、新しい自分や人生に巡り合った。特性は可能性なのだな。

水は火にとって脅威としても描かれているのに、お互いの感情を分かち合う中で理解し合い触れ合い一つに結ばれる、ファミリー向けたがからストーリー自体もわかりやすい。
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