ナショナル・シアター・ライブ 2023 「るつぼ」のきよ坊のレビュー・感想・評価

魔女狩りを素材にしたアーサー・ミラーの戯曲をナショナルシアターライブで。

誰が中心となって核心に迫っていくのか、
初見の群像劇「るつぼ」、理解が追いつかない部分もあった。

神の名の下に、非科学的である魔女や悪魔の存在を認めて、それを断罪する権利を乱用するという矛盾と暴力、キリスト教の「なぜ」に頭が痛い。
当時は「赤狩り」を風刺し、現在ではイスラエル対ハマスに重なるし、
アーサー・ミラーの戯曲の普遍性って、改めてすごいと思う。
しかも、ラストは作家として言いたいことを台詞で言わせてるし。