突然、津波でわが子を失った大川小学校の親たち。行政は事勿れ主義や保身からの秘密主義で組織ぐるみで隠蔽と責任逃れに終始する。教育機関の信用や責任などどこにもない。責任ある教育の長や監督者たる自覚のかけらも無い呆れた対応。
教育委員会の説明も第三者委員会もまさに体制側にいる人間の当事者意識が決定的に欠けた塩対応。被害者への共感など皆無。
苦渋の決断での裁判で僅かながら想いの濃淡はあれど報われる。しかしそんな彼らにも羨望ややっかみから金の亡者などとの心ない誹謗中傷はおろか脅迫まである。
遺族の言葉にも胸が詰まったが、東大の若い法学教授の言葉がわたしには特に刺さった。まさに日本人の多くはこの未曾有の災害からほとんど何も学んでいないのだ。
その意味で彼らの裁判での勝利という一擲は大きな大きな教訓であり旗印なのだ。