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ザ・コーポレーションのeulogist2001のレビュー・感想・評価

ザ・コーポレーション(2004年製作の映画)
3.8
映画作品としてはどうかとは思うが、ここで語られる企業の本質については異論はない。むしろ経営者も従業員も自分の会社の利益を優先しているものが8割方の多数派。2割の変わり者や哲学者や信念のひとが少しずつ企業を改善しているというのが実感だ。

本作でも真の原因はどこにあるのかは明示出来ていない。ただ言えるのは完璧なシステムは存在しないので、ダメだとしたらすぐに改良や退場させる事ができる環境が重要だろう。

その改善すべき環境には、もちろん我々自身も含まれる。そして一気にではなく、少しずつしかも確実に進むことが必須。

なんと言っても仮に完璧だと思うシステムができても、状況が変われば、変化する必要がでてくるから。

その意味では、◯◯システムのほうが良い、という議論はあまり意味がないだろう。システムはひとつである必要性もないし、複数が共存しても良い。

課題は常にある。それを不断の精神で解決するシステムが有効なのではないか。
もちろんそれはより多数のひと、競争に強いものではなく、弱者も強者も喜べるシステムだ。
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