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英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23 ロイヤル・オペラ 「トゥーランドット」

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『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23 ロイヤル・オペラ 「トゥーランドット」』に投稿された感想・評価

カラフ役の「ヨンフン・リー」の
"誰も寝てはならぬ"は
去年のMETライブビューイングの時と同様に圧巻でした👏👏👏。

やっぱり舞台の明るさ、豪華さだとMETだなぁ〜っ...😅笑
Wakana
4.5
『トゥーランドット』はイナバウアーの知識しかなく、そもそも舞台は古代中国らしいというところから知る。オペラだがバレエのようでもある動きの演出は太極拳をオマージュしていると振付師(だったか)がインタビューで語っていて、西洋バレエを見るときはない古代アジアへのノスタルジックな気持ちに。筋肉をゆっくり動かす動作が美しい。

解説読んでこれが所収されている『千一夜物語』にいよいよ挑戦するときが来たかと覚悟を決めていたら、本当は『千一日物語』らしくてまた違う本だった。まさか。
Hitomi
-
トゥーランドッド自体初見でしたが、最初に観たのがこの舞台でよかったと思える内容でした。
特に、
演者の皆さまの演技・歌唱力、
シーン・配役に応じて考え抜かれたであろう彩りの衣装、
起伏のある演出、
そしてそれらを支えるオーケストラミュージック。
挙げたらキリがないですが、どれも最高でした。

ちなみに、事前情報として以下のサイトを拝読しました。
神木様、わかりやすい解説をありがとうございました。
https://opera-synopsis.sakura.ne.jp/turandot.html

以下、ネタバレを含みますので、
まだご覧になったことがない方は自己責任で閲覧ください。





———————-
各幕に分けて、印象的だったことを備忘も兼ねて記載します。

第一幕
・後ほど記載します

第二幕
・トゥーランドッド姫の赤色の衣装が印象的でした。やはり赤は女性を魅力的に見せてくれますね。カラフ王子の青色の衣装と対比的になっていて素敵でした。

第三幕
・冒頭、オペラ界で最も有名とされるアリア「誰も寝てはならぬ」の歌唱から始まりました。私にとってこの曲は様々な思い入れがある曲です。(※1余力があれば後で追記します。)
電子音ですが素晴らしい歌唱力で聴くことができて、自然と涙が溢れそうになりました。いつかまた生で聴きたいです。
・長年の人間不信から、誰かを信用すること、ましてや愛することなんて叶わなかったであろうトゥーランドッド姫。カラフ王子と最初に会った時の感情を「恐怖」と表現していたのが印象的でした。そうですよね、自分を守るための鎧でもあった他人を信じないという信念が揺らぎそうになったら、そりゃあ恐怖を感じますよね。少し共感するものがありました。
・上記の解説サイトであらすじをさらっていた時に、なぜその台詞がそのタイミングで出てきたのかわからなかった「カラフの名は『愛』」という台詞。なるほど、トゥーランドッドが愛を知った時に発した台詞だったのですね。腑に落ちました。と同時に、感動しました。
・再び衣装についての言及になりますが、第二幕では赤だったトゥーランドッド姫の衣装が第一幕の白に戻っています。やはり白は純潔の象徴だったのでしょうか。
対して、カラフ王子は赤色の衣装になっていましたね。その真意やいかに。
・ラストシーン、トゥーランドッド姫とカラフ王子が結ばれて、皆が祝福している時にその前面で運ばれるリューの亡骸。
そう、この二人の幸福は多くの犠牲者の上に成り立っているのです。危うく心の底から祝福するところでした。
この演出、過去の上映でもあったのでしょうか。比較して鑑賞してみたくなりました。

その他
・映像での観劇の利点として、演者さんの表情や汗、ダンサーさんの太極拳的な動きをしている時の筋肉の震えなど、生ではオペラグラスで覗かない限り見えないであろう箇所が観られて興味深かったです。
・カーテンコールの最後に出演された黒のお洋服を着た方は、指揮のパッパーノ氏だったでしょうか?違っていたら申し訳ないですが、パッパーノ氏だとすると英国ロイヤルを来年で退任されるそうなので、素晴らしい演出だなと思いました。
そして、黒色は威厳を感じさせる色だなと感じました。

今のところ以上です。
しばらく余韻に浸りたいので、また何か思い出したら追記したいと思います。