簡単にストーリーを書いておくと…
鬱病と暴力の発作で施設に収容されていた病的に肥満のエセルという女性が、主治医の心配を余所に祖母の世話をするためという理由で施設から退院し、祖母の家に引っ越すのですが、そこで自分の食欲を満たすために先ず祖母を手に掛け、更には犯罪を隠匿するために食べ物を手に入れるために邪魔になる人々を無計画に殺していく…
そんな内容の作品でした。
Brian Dorton 監督の『Crazy Fat Ethel(2016)』の元となった作品みたいです。
この時代の低予算作品ですので、死体が腐乱していく様を表現したメイキャップは微笑ましい限りですし、グロゴア描写なんかも当然そこまで迫力も無く如何にも作り物なんですが、現実的にありそうなこの設定はなかなか面白いのですし、これは確かにリメイクしたくなるような作品ですね。
主人公エセルの食に対する執着、思考の単純さからくる行き当たりばったりの犯行は、プリシラ・オールデンさんの演技のお陰もあって、かなり凶暴に見えましたね。
リメイク版の『Crazy Fat Ethel』も機会があれば観てみたいです。