書庫番

その夜の侍の書庫番のレビュー・感想・評価

その夜の侍(2012年製作の映画)
2.0
2012年11月24日 新宿武蔵野館にて鑑賞。

堺雅人と山田孝之が対峙する豪雨のシーンはそれなりに見応えがあったものの、作品としては正直、自分の期待値を越えて貰えなかった。
色々思う事有れど、もう少し尺を詰めて欲しかったのが一番の感想。
(主人公(堺雅人)とデリヘル嬢(安藤サクラ)がラブホテルの一室で織り成すシーンの必要性は 感じられなかったなぁ)

山田孝之演ずる、主人公の妻を轢逃げで殺めた男は本当に下衆なのだが、併せ持つ不可思議な求心力を受け入れられるか否かで作品の感想が変わりそうだ。
身勝手で粗暴な、徹底した卑劣漢の被害者である筈の男女が、孤独を理由に自ら彼を受け入れている様は、個人的には理解に苦しむ。

芸達者な俳優陣が揃うが今ひとつ機能していなかったのも残念。
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