テッサロニキ映画祭にて。
オーストリア軍のブートキャンプで実際に起きたことに基づく映画。
若手を厳しくしごくパワハラ鬼軍曹には誰にも言えずに秘めていたことがあった…という話。
軍隊という特殊な環境のもとで愛と男らしさで揺れる兵士と軍曹。
タイトルのアイスマイヤーは鬼軍曹の名前。
戦争中もしくはブートキャンプ中のLGBTQドラマってとっくにありそうであまり無かったような気がする。あったとしても目にする機会がなかったかも。
屈強さが求められ、セクシャリティの多様性とは遠いところにあるイメージの軍隊での二人の感情の変遷と自分の生き方を見つける姿は良いけど、それを受け入れた軍曹の妻の気持ちの複雑さを想像してしまう。
それとあの息子の言葉、アイスマイヤー同様一瞬リアクションに困るな……。
認めてくれたにしろ、僕も同じだという意味もあるし、父が心配しないように健気に振る舞ってるようにも見えるし。
生きたいように、悔いがないように残りの人生を歩む決断を下すことができるのはよかった。
これを機に軍隊でも性的マイノリティが生きやすくなれば良いと思う。実際のところ他国ではどんな感じなんだろう?差別ありそうな気もするけど。