自分の幸せが、誰かの不幸で成り立っているとしたら、そういう仕組みで世界が成り立ってるとしたらどうするか。
こんなアイデアどうやったら思いつくんだろう、こんなシーンをどうして映像化しようと思うのか、どんな気持ちで役者さんはこれを演技してたのか、考え始めたら止まらなくなるくらい、ぶっ飛んだ衝撃で映像の数々だった。
自分の命がかかった状況で、どこまで他人を思いやれるのか、善意と偽善との境界で極限まで追い詰められておかしくなっていく主人公の姿がみどころ。
そして、田舎の閉塞的な空間とおかしな風習として描かれた狂った常識に孤立無援になり、絶対的に正しいはずの考えが歪まされる数の暴力を目の当たりにする作品でもある。
淘汰と排除をこんなに肯定的に捉えてて、確かに新感覚ホラーだなと思った。
