ちょっと思い出しただけとか、あの頃、君を追いかけたを彷彿とさせる作品だった。
2人の距離が延々に縮まらなくて、それは物理的な距離でもあり心の距離でもあって、ラストのシーンでその距離を顕著に感じた。
男はずっと過去の思い出を見ていて、女はずっと未来を見ていたと思う。
パストライブス、前世で二人は何かあって、現世では縁がなく、来世ではあるかもみたいな解釈して無理矢理お互い納得してたけど、そうじゃないのよ。。
今行かないと、今言わないとのタイミングで躊躇し続けた結果を見せられているようで、他人事だからもどかしく横槍を入れたくなるのだけど、多分当事者だったら多分踏み出せず、何かしら言い訳して、チャンス逃して、その後の人生永遠に後悔し続けるような気がした。
思い出になったら無理に掘り返さずに、そのままそっと胸の奥にしまっておくのが正解なのだと感じた。