風来坊

みなに幸あれの風来坊のレビュー・感想・評価

みなに幸あれ(2023年製作の映画)
2.0
元々は監督の日本ホラー映画大賞受賞作の短編で、それを自らの手で長編化した作品らしい。下津優太監督は34際の新鋭で日本でもA24製作の映画のような要素を持つ映画を撮れる監督が現れたと評されています。
感動ドラマのようなタイトルでホラーというところで、監督のこだわりを既に感じはする。

総合プロデュースはあの清水崇監督で次世代にジャパニーズホラーを繋げようとしてるんだなと感慨深い。
A24製作の映画を撮れる云々でもうどういう作品か若干ネタバレで、A24の作品が苦手な私は恐る恐るそして覚悟しての鑑賞となりました(笑)

主人公役を演じる古川琴音さんは「十二人の死にたい子どもたち」「リボルバー・リリー」で見ましたが、単独主演作を観るのはこれが初めて。
上記2作とは雰囲気が違って、デビュー直後の蒼井優さんみたいな雰囲気がありました。

話としては「ミッドサマー」「ウィッカーマン」のような閉鎖的な村の因習に主人公が翻弄され沼にハマって行く…。そこに早く村から去ればいいじゃんとかツッコミは通用しないお決まりのモヤモヤパターン…。
好きか嫌いかで言うと嫌いで私には合わない作品ですが、モヤモヤ結末はジャパニーズホラーのお約束を受け継いでいるし暗くシュールな雰囲気は好きな人にはたまらないのだろうと思います。

まとめの一言
「案山子」
風来坊

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