予告編を観て本編を観たくなった貴重な邦画。
オリジナルの韓国版(未見)にある一定数のファンの酷評や「シネマサロン」での微妙な感想を見て観るのを逡巡したけど、アトロクでの宇多丸師匠の評を聴いて俄然観たくなり、観てみたらこれが大正解!
むちゃくちゃ面白いじゃん!『シンライダー』と違って予告編に負けてなかった(笑)!
直近で雑な韓国のサスペンス作品(そっちは逆に日本版のリメイク)を観た後なだけに、しっかりと作り込まれたノワールサスペンスでエンタメした本作を観るとホントに嬉しくなってしまう。
バカなんだかズル賢いんだか分からないクズ刑事を演じる岡田准一の演技が最高なんだけど、それに相対する詰んでる成り上がりエリート監査官の綾野剛もまた最高で。
本作は、この対戦カードを組んだ人の勝利だけども、キャラの面白さだけに頼りきっているわけでもなく、ストーリー展開や構成も巧みなので、ぐいぐい引き込まれて映画にライドしている感がたまらなかった。
まぁ、展開等は未見なオリジナルにどこまで準じているのか分からないのだけれども。
あと、ギターをメインにした骨太な劇伴もマッチしててとてもカッコよかった。
このハネたビートのテーマはなんかクセになる!
オリジナル版も楽しみになってきた。