にっきい

最後まで行くのにっきいのレビュー・感想・評価

最後まで行く(2023年製作の映画)
3.2
落としたぬいぐるみを踏んでいくって、映画の表現としてはあるけど、現実でわざわざ踏む人は居ないと思う。

同名韓国映画のリメイク。
オリジナルもリバイバルで観てるので楽しみにしてました。

アンチエタヒラタカナヘビの話し。
名前に"ヘビ"と付いてるけどカナベビ科のトカゲで、あの有名な砂漠の暑さをしのぐために交互に片手片足を上げてじっとしてるトカゲの事。
そんな過酷な所に居続ける(住む)必要があるのか?って例え話。
交通事故を起こしそれを隠蔽しようとしたら、更に大きな不正に巻き込まれる刑事を描いた映画なんですが、オリジナルとは結構変わってました。
そもそもオリジナルはサスペンスだったのに、このリメイクはアクションもの。
追う方の正体がなかなか分からないオリジナルに対して、こちらは予告で綾野剛だと分かってるし。
と言うか予告で色々見せ過ぎてて、オリジナルと変えてる所、そのままな所が分かっちゃう。
オリジナル観てるからかも知れませんが、予告のシーンでラストの展開が読めちゃう残念さ。
展開を知ってるから緊張感をあまり感じなかったけど、これはオリジナルを観たからで、このリメイクが初見なら印象は違ってたかも。
ストーリーの大筋は同じなんですが、細かな設定がより詰められてて、このリメイクの方がストーリーに辻褄が合ってると思います。
ただツッコミどころも色々あって、例えば屍体を母親の棺桶に入れて一緒に火葬しようとするんですが、土葬の韓国と違い、火葬だと遺骨拾って骨壷に入れるんだから、その時頭蓋骨が2つあったらバレるやろ?
そう言う舞台を日本にしたからこその矛盾点が出てくる。
これは今作に限った事じゃないけど、映画の中の警察って発砲し過ぎ。
爆弾まで使ってたし。
ヤクザとの癒着、お寺の不正、マネーロンダリング、誘拐と色々新要素を追加して上手くまとめてました。
ラストもオリジナルとは全然変えてありました。

これ観た時の話し。
これの前に観た映画の終映時間と今作の上映開始時間が10分重なってたんです。
同じシネコン内の移動だと予告の時間があるからギリ間に合うんですが、この時は歩いて映画館を移動しなくちゃいけなかったので約10分かかったんです。
地下鉄で移動したとしても待ち時間があるから同じくらいかかるし。
シアターに入ったら主人公が飲酒検問で揉めてるシーンだから10分くらいは見逃したかも?
まあオリジナルで事件の発端は知ってるから良いんですが。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2023年5月20日
鑑賞回:18:25〜20:35
劇場名:MOVIX京都
座席情報:シアター⑦ M-14
上映方式:2D
レーティング:G
上映時間:118分
備考:お誕生日クーポン(1000円)
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