シャチ状球体

エレファント・ウィスパラー:聖なる象との絆のシャチ状球体のレビュー・感想・評価

3.9
飼育キャンプにいる動物達はすごく人に懐いていて、心底安心して暮らしていることが分かる。
そしてこの動物達を自然に返すのではなく、あくまでも一緒に生きていくというこのキャンプのコンセプトはとても先進的だと思う。群れに馴染めなかったり帰りたくないなら人間といる方が動物にとっても楽だったりするし、人間も動物も自然の一部であってそこに境界線を引くこと自体が前時代的なのかもしれない。

他の国でも、例えば野良犬や野良猫を保護して一緒に暮らす職業があればいい。
この映画のラグ(象)達の関係は飼育というより完全に家族になっていて、それはこの仕事がなければあり得なかった出会いだろう。
(一部の)人間中心の社会が自然を破壊し、様々な動物を排除してきたことを思い知らせてくれる映画。
シャチ状球体

シャチ状球体