シャチ状球体

ブータン 山の教室のシャチ状球体のレビュー・感想・評価

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)
3.7
首都からバスで8日もかかるガサ市ルナナ村。舗装された道もないので足腰が強くないと辿り着けない……。

ブータンの教職システムはよく知らないけど、5年間も(たぶん賃金の発生する)実習があったら進退を決める時間もたっぷりあるし気軽に教員を目指せそう。

授業以外の時間も村の中でヤクの世話をしたり農業的なことをしないといけなくて、ウゲンじゃなくてもキツイ仕事だと思う。
人口が数十人しかいないから同調圧力が生まれるほどコミュニティが大きくないことだけは精神的に楽かも。

都会と地方で上下関係が出来てしまっていることは気になったりしつつ、村を存続させていくために教師を目指す子がいたり、どう考えても少子高齢化より持続可能で経済成長に繋がる産業がないことの方が重要だし、その意味でルナナ村は一応農業で自給自足の生活が成り立っているから日本の地方よりは未来がありそう、と変なことを思ってしまいました。
地球温暖化も先進国のせいで途上国にしわ寄せが行ってるんだよね。ほんと、トリクルダウンなんてただの幻想。
シャチ状球体

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