シャチ状球体

ロスト・フライトのシャチ状球体のレビュー・感想・評価

ロスト・フライト(2022年製作の映画)
3.3
飛行機事故が起こるだけでなく、不時着先でもギャングの襲撃に巻き込まれてしまう踏んだり蹴ったりの映画。
ジェラルド・バトラー演じるブロディ・トランス機長が困った乗客や孤立した状況を打開すべく色々頑張ります。

航空会社の対応が最悪で、燃料代をケチって悪天候の中を突っ込んだら案の定事故に遭うという完全な人災。こういうことって実際にもありそうで怖いし生々しい。

わざわざフィリピンを舞台にする辺りや地元の民兵が話の通じない野蛮な集団として描かれているところに途上国蔑視が感じられ、超人的な機長の活躍は現実離れしていてドラマ的な面白味にも欠ける。
ラストも予定調和で特に印象に残る場面がない……。

予想を超える出来事が何一つ起こらない『ピッチブラック』風味のパニック映画を求めている人はおすすめです。
シャチ状球体

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