先に見た方の感想や大コケしたことなどからスルーしても良いかな、と思っていたのですが、今年のフィルムフェア賞で編集賞取っているここと、Netflixで英語字幕で見られるのに気づいて見てみました。
なかなかの快作で良かったです。
前評判が良かったので期待してイマイチだった『ファン』(シャールクの)や主演が一緒の『盲目のメロディ〜インド式殺人狂騒曲』の語り口をスマートにスッキリさせてアクションを前面に出した感じの映画でみやすい。
これ、アクションとセリフの間合いが絶妙で字幕なしで吹き替えなどでそのテンポを楽しみたい。インド映画云々を抜きにしてこういうの好きな人結構いそうだと思います。
あるスーパースターが偶然事故で人を殺してしまい、殺人犯として追われるうちに色々な事件に巻き込まれ、映画で覚えたアクションでなんとか乗り切ろうとするが、スター故に利用しようとする人が次々に現れ、事件が思わぬ方向に転がっていく、というストーリーです。
弟の仇としてスーパースターを付け狙う地方政治家とのコンビネーションが絶妙で予断を許さない・・・
女性はほぼ登場しない映画ですが、ダンスシーンが2回あり、新旧アイテムガール女王(?)のマラーイカー・アローラーさんとノーラー・ファテーヒーさんが出演しています。
ところで、主演のスーパースター役のアーユシュマーン・クラーナー、コンスタントにヒット作出している大スターだけれど、スーパースターの風格はなぜかなく、その辺がちょっと弱いかな、と思いました。
あんまり売れてなくて駆け出しでもスーパースター演じたらそう見えてしまう役者さんもいるし、演技が良くて慎重に作品選びして売れっ子の役者さんでも、スーパースターに見えない人もいるので面白い。