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シティ・オブ・ジョイ 4Kデジタル・リマスター版のBaadのレビュー・感想・評価

3.9
たまたま時間があり、アマプラしか配信が見られない環境だったのでリストの中で目についたこれを見ました。

『ミッション』のローランド・ジョフィ監督にしては考えられないほどの傑作で、特に動きを追うカメラが素晴らしかったです。

ビハールで土地を騙し取られてカルカッタに出てきた農民を演じるオーム・プリさん、名優だけれど、この映画の演技が際立って出色かな。でもって、妻のシャバーナ・アーズミーさんがとにかく演技もルックスも素晴らしい。

欠点は長さと回りくどさですが、それを流してしまうようなカルカッタの雨。とにかくインド側の役者さんたちと撮影が素晴らしかったです。

あと、この作品の作り、のちのボリウッドの社会派映画に確実に影響を与えていますね。良くも悪くも必見の映画です。

1990年代はぎりぎり自分探しにインドに来る、というのが金持ちの道楽ではなく切実な動機として物語の中で成り立っていた時期なのかな、とも思いました。
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