このレビューはネタバレを含みます
思ったよりも派手ではなくジワジワと展開していた。シグネの妄想シーンが挟まれることで、現実かどうかがあやふやになる。結局はただただ最悪な現実。
全てを失ってからはじめて気づく、もう取り返しのつかないことだと。一周回って開き直った笑顔は、解放された喜びとともに怖さもある。
とんでもないことをしてしまった事実を受け入れ、真っ当に生きるのか。でもやっぱり承認欲求が湧いてきて自分を傷つけ続けるのか。最後の涙はどうしても疑いの目を向けてしまった。。
主人公シグネだけがやばいのかと思ったら、恋人も、他の人たちも、みんな自分のことしか考えていなくてびっくり。まあ、これが現実なんだろうけど。だからシグネ一人を責められない、引っかかる。
シグネが悪いのか、恋人が悪いのか、友達が、環境が、社会が…………?