色々な意味でイタい！SNSが日常生活に浸透した事によって、自己承認への欲求が肥大化する現代を皮肉った一作。これは現代女性版『キング・オブ・コメディ』だ！
凡庸なカフェ店員だった主人公が、犬に噛まれて血だらけになったお客さんを助けた事によって、徐々に嘘まみれの自己アピールの世界にのめり込んでしまうというアブナイ顛末が描かれている。ただ彼氏も盗品イスをアート作品にするヤバい奴なので、ほぼノーブレーキ！なので同情の入る余地全く無し！
まぁ最後は因果応報的な結末になるんだけど、そんなに抑揚とか映像の面白さはないのでブラックコメディとしてはまぁまぁかなという感じ。障害者をグラビアにするファッション誌とかはありそうだなと思ったけど。
現実と妄想が入り混じるとことか、最後自伝本の出版を夢見るとことかは『キング・オブ・コメディ』に近いなと思ったりして。
『わたしは最悪。』も北欧の話だったけど、いい年になって大人になれない女性の話にはちょっと食傷気味かも…
