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きみの色のrayのネタバレレビュー・内容・結末

きみの色(2024年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

劇的に悪役、敵になる人がいるわけじゃなくて、普通に日常の中の、個人的な葛藤が障害になっているリアルさとか、いきなり有名になるわけじゃないところとか。きみちゃんは多分ルイくんに恋してる、だけど決して明言しないしラブストーリーは話の中心にならなくてあくまで3人の関係性なところ、トツ子のことをいつも1人でお祈りしている子だと認識してる生徒たちが居て、そこからああやっぱりトツ子は特別信心深いキャラ設定なんだ、とわかるところとか。みんなで上京してトップミュージシャンを目指すぞ!とはならないところとか。学校を辞めた理由がなんとなく重圧に耐えられなくなってしまった、てところとか。
全体的に山になるところがないと言ってしまえばそれまでなんだけど、普通人生ってそんなに山になるところないよねー?普通の生活の中で、傍から見たらありふれた悩みと出会いかもしれないけど、それでもいいよね、て思える。
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