かくわ

せかいのおきくのかくわのレビュー・感想・評価

せかいのおきく(2023年製作の映画)
4.5
江戸時代の庶民の青春物語。

…というと若干誤解みたいなものを生む気がするけど青春物語。💩が沢山出てくるけど。
…これも誤解を生むな?作品が作られた意図にはSDGs(自分は胡散臭くてあまり好きじゃない言葉)があり、ようは江戸時代には糞尿を発酵させ(肥溜め)畑に肥料として撒く循環型社会が成り立っていたということを訴えたかったよう。
が押し付けがましくもなく、汚穢屋の2人と、武士の娘で寺子屋の師匠3人の物語に仕上がってます。

今は見かける事が無くなった汲み取り式トイレも、自分(35歳)が小学生の頃はまだあってバキュームカーの臭いは今でも覚えている。映像がモノクロな分、情報がシャープになって臭いまでしそうな感覚に。

やっぱ黒木華さんすげぇ…演技はもちろんだけど着物がめちゃくちゃ似合う。モノクロ作品ですが一部カラーとなるシーンがあり、そこで映った桃色の着物がすごい。それこそ別世界となったよう。めちゃくちゃ可愛いシーンもある。

池松壮亮さんと、寛一郎さんの2人の掛け合いもいい。「ここ笑うところだぞ」

鎖国時代に知る「せかい」ってどんな感覚なんだろう。

2023-098-085
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