このレビューはネタバレを含みます
阪本順治監督『せかいのおきく』
黒木華の姿や身のこなしに見とれてしまいました。
脚本が説明的でつや消し。
それはさておき、一般公開の映画で糞便がでてくる作品はパゾリーニとかにありましたが、『せかいのおきく』は画面に登場する量が圧倒的。
そんなに糞便を見せたいのか、見たいのか。
屎尿処理や紙屑などのリサイクルなどの面から江戸の社会が見直されています。
「江戸のリサイクルシステムはすばらしい」「江戸時代に学ぼう」などといわれかねないですが、江戸の人たちはほかに方法がなかったからそうしたまでで、極度に理想化した社会観はどうでしょうか。